身体の専門家は誰か

身体について知りたいことは誰に聞けばいいのでしょうか。
いい換えれば身体の専門家は誰でしょうか。

こう聞かれると現代社会では多くの人が医者だと答えるのではないでしょうか。
本当にそうでしょうか。
私たちは必ずしもそうは思っていません。
次の立体図を見て下さい。

constellation of body mind philosophy

クリックで拡大表示します

私たちは健康を考えるためにも医者、少なくとも西洋の近代医学者の専門とする身体の領域の外にまで関心を延ばしていかなければならないと思っています。
なぜなら、西洋医学には、近代科学をベースにしていることから機械論的身体観から出られない、一般性(普遍性)を追求し個別差を捨象するという方法上、個体差に応じた治療が十分に出来ない、などいくつかの本質的な欠点があるからです。

また、武道や行法の長い歴史を持つ私たち日本人は、欧米から取り入れた近代(現代)のスポーツ、アスリートの世界も見直さなければならない時期に来ているでしょう。
西欧の近代スポーツは、100年から150年前ほぼ同時期のイギリス、フランス、ドイツで起りました。
そこでの選手たちの身体育成法は富国強兵をめざす近代国家の兵士強化法とほとんど同じだといっていいでしょう。
ひと言でいえばスポーツ選手の身体はある意味で国家および資本主義社会の消費財(使い捨て)とみなされているのです。
こうした前提のもとでは、機械論的な筋肉強化法は確かにこの上なく合理的な選手育成メソッドだったといえます。
しかし、機械論的な筋肉強化法だけに頼るトレーニングが、本来、有機的な身体を害する方法だということは徐々に明らかになってきました。
例えば、その弊害として、
1.呼吸への負担とエネルギーの消費効率の悪さ
2.身体への苛酷さ(やりすぎると疲労骨折などをまねく、選手生命を短くする)
3.薬物依存性
を挙げることができましょう。

トップ・アスリートは、自由主義社会のヒーローでありながら、実はその裏側で健康の象徴どころか人間として不健康の象徴でもあったのです。
もちろん、あらゆる意味で身体が危機に陥っている現代、青少年にとって身体の育成は急務ですし、大人にとっても健康管理法としてのスポーツへの期待は日に日に高まっています。
多くの人の願いがなんとか1日も早く誰にでもできる健全な身体育成法を開発してほしいということだと思われます。

身体哲学研究所では、健康管理、体力増強のために従来の筋トレとは180°異なる呼吸法をベースにした骨を強化するメソッド(呼吸身法)を提案しています。
また、身体哲学研究所では、心身の調整法として現代人のための坐禅(坐禅身法)を創案し実践しています。
さらには、より幅広い身体文化を養成するため、踊りや音楽も積極的に取り入れて、呼吸や身体とのコラボレーションのワークショップやセミナーを定期的に実施しています

水輪ワークショップチラシ

クリックで拡大表示します